今年初めての洋梨をみつけました。
嬉しくなって、うきうきと2パック=4個も買ってきてしまったのですが、
重さを測ったら1個500gもありました。
洋梨のローストコンポート
買ってきたものの、まだ固いので追熟させなくては…
そう思いながらも、いちじくのローストコンポートからの流れで
洋梨が出たら、次は洋梨で作ろう、と決めていたので、
すぐに作ってしまいました。

焼いてみて、あー、やっぱりもっと熟してからにすればよかった、
と後悔するような出来上がり。
焼き上がった直後に食べてみたら、ガシガシしています。
固い梨はローストしても固いままでした。
でも、まあ、このままケーキに焼き込んでもいいだろうし…
そう思ってそのまま一晩ワインの煮汁に漬けておきました。
すると翌日、固めではあるものの、煮汁を吸って、
りんごをコンポートにしたような食感になり、おいしくいただけました。
洋梨の種類
ここ数年で洋梨の種類も随分増え、価格も買い求めやすくなってきました。
20年前はラ・フランスしか見かけず、それもすごく高かったように
記憶しています。
今はバートレットやル・レクチェ、マルゲリット・マリーラなど、
形も大きさもいろいろあります。
ずんぐりとしたラ・フランスに比べ、パートレットはすらっとスリムで
マリーラやル・レクチェは均整のとれた洋梨形です。
以前住んでいた家の近所の八百屋さんで
「これおいしいよ!そのまま食べてごらん。」
とすすめられたのが、マリーラでした。
とろけるようななめらかな果肉と風味のよさ、上品な甘さに感激でした。
缶詰の洋梨
お菓子を作るようになって間もないころ、フランス菓子の魅力に浸りきっていた私は、
洋梨のタルト、洋梨のババロア、洋梨とマロンのアントルメ・・・
などなど、洋梨のお菓子のレシピを探しては、いろいろ作っていました。
フレッシュの洋梨はいつでも手に入るようなものではありませんでしたので、
お菓子作りにはもっぱら缶詰を使っていました。
洋梨の缶詰は値段も産地もまちまちですが、気に入って使っていたものが
いくつかあります。
イタリア産洋梨缶詰2号缶 / 820g TOMIZ/cuoca(富澤商店)
一番のおすすめサンマメ(上)はフランス産で、実が大きくて柔らかく、
タルトなんかに並べて使っても映えますし、ピュレにしてムースやババロアにも
最適です。
手ごろなイタリア産(下)もマフィンやパウンドケーキ、タルトなどによく使っています。
あと、アメリカ産のS&Wというメーカーのものも気に入っていたのですが、
最近見かけなくなってしまって残念です。
洋梨のリキュール
洋梨のムースやババロアなら、リキュールの力を借りると断然おいしく
仕上がります。
洋梨のリキュールといえばこちら。
【並行輸入品】マスネ・オードヴィー・ポワールウィリアム 40度 700ml 【製菓用・飲用可】
フランス、マスネ社の製品で、
洋梨のお菓子を格上げしてくれるリキュールです。
洋梨と相性のよい素材
フランス菓子に洋梨がよく使われるのは、様々な素材と相性がいいからかな、
と思います。
チョコレート、マロン、ラズベリー、柑橘類、紅茶…
存在感がありながら、包容力もあるのですね。
パティスリーで食べた洋梨のケーキ
洋梨のおいしいケーキといえば、
イデミスギノのポワール・マロンが思い浮かびます。
洋梨のムースにマロンムースを組み合わせたケーキで、洋梨とマロンがお互いを引き立てながら
存在感を放っていました。
レシピも公開されているので、チャレンジしてみてはいかがでしょう。
素材より素材らしく―杉野英実の菓子
そして、オーボンビュータンのお店のロゴマークは洋梨でしたね。
店名を冠したお菓子「オーボンビュータン」は、
洋梨のコンポート入りのカスタードクリームの表面をキャラメリゼしたケーキで、
リキュールが効いています。
洋梨について思い浮かんだことを、あれこれ書き連ねてみました。
洋梨のおいしくなるこれからの季節が楽しみです。