コラム

アーモンドチュイル 作り方のコツ


久し振りにチュイルを焼きました。
カリッとした食感とアーモンドの豊かな風味、ほどよい甘さが後を引き、
ついつい食べ続けてしまいます。

チュイルとは

砂糖とアーモンドが主な材料で、それを卵や少量の粉でつないでつくる、
かわら形のクッキーです。

フランス語で「かわら」を意味する「チュイル」と名付けられました。

チュイル形にする方法

焼いた後、麺棒に巻き付けるようにしてしばらく押さえておくと、
このような形になります。

とにかく、熱いうちにこの作業をしなくてはいけないので、焼いた後は大忙しです。

パレットナイフですぐさま生地をオーブンシートからはがしとり、
それを軍手をした手で拾い上げ、麺棒に巻き付けて数秒押さえます。

また、一度に大量に焼いてしまうと、カーブを付ける作業が間に合わず、
最後の方は曲がらなくなってしまうので、一度に焼くのは8枚までと決めています。

それくらいスピーディに曲げなければならないのです。

チュイルの焼き方のコツ

一晩寝かせる

チュイルの生地は、作ってすぐ焼くのではなく、最低30分、できれば一晩寝かせるのが
おいしく作るコツです。

混ぜ終わった生地を一度休ませることで、生地が混然一体化し、適度な濃度が出て、
おいしく、きれいに焼き上がります。

見た目のシンプルさの割に、焼く前に寝かせたり、焼いた後カーブを付けたりと
やや手間のかかるお菓子ですが、食べると一つ一つの作業に意味があることがわかります。

オーブンシート

チュイルはオーブンシートに並べて普通に焼いてOKですが、
新しいオーブンシートを使うのがポイントです。

使いまわしたオーブンシートで焼くと、これがはがれにくいのです!

それで何度も使えるシルパットで焼いたところ、もっとはがれにくかったです(笑)

ただでさえ急いでいるのに、はがれにくかったら目も当てられませんよね。

レシピにもよると思うのですが、オーブンシートに注意です!

いろいろなレシピ

本などを見ると、チュイルには様々なレシピがあります。
私が作ったことがあるものにも、全卵を使うもの、卵白を使うもの、
卵なし、と3つありました。

私が好んで作るのは、卵白を使うタイプです。

焼き色がつきすぎず、見た目がきれいに焼き上がり、
薄すぎず厚すぎず、適度な厚みがあって、心地よい食感が楽しめます。

保存の仕方

チュイルは湿気やすいため、乾燥剤が必須です。
しかも、壊れやすいので、大き目の密閉容器に入れて保存します。

デザートの名わき役

そのまま食べるほか、アイスクリームに添えたり、ケーキに飾ったり、と
チュイルを使えばデザートの演出効果抜群です。

レシピは少し先になりますが、書籍でご紹介する予定です。